『成長力を採点!2020年の「勝ち組」自動車メーカー』を発売
最新書の『成長力を採点!2020年の「勝ち組」自動車メーカー』を日本経済新聞出版社より7月27日に発売いたします。
財務省の2014暦年速報値では、日本の貿易赤字額は実に12兆7813億円に達し、東日本大震災の影響を受けた2011年に赤字に転落した後、瞬く間に赤字幅を拡大させてしまいました。貿易収支の純輸出額の半分は自動車産業が生み出す、まさに最後の砦となっています。
少なくとも、今後5年や10年の時間軸において、重大な責務を自動車産業がまっとうすることに疑いはないのですが、もう少し先を考えたとき、このままクルマ依存の国家の成り立ちで問題は無いのかという不安に駆られることも事実です。
このような問題意識に立ち、長期的な外部環境のロードマップを示した上で、2020年目線で自動車メーカーを論ずることを本書の最大の目的としました。自動車メーカーの実力を詳細分析し、2020年の自動車業界の姿を分析しています。
2020年度までの長期業績予測に基づき、国内主要乗用車メーカー8社の総合的な競争力分析を試み、2020年の「勝ち組」自動車メーカーを5段階で評価しています。総合評価の結果は、A評価はトヨタ自動車、B評価は日産自動車、スズキ、ホンダの3社、C評価がマツダ、富士重工業、D評価が三菱自動車とダイハツ工業、E評価は該当なしとなりました。
目次
第1章 2020年 世界の自動車産業の未来図
第2章 要素技術はどう変わるか
第3章 徹底比較 2020年の8大自動車メーカー
第4章 トヨタ、日産、ホンダ―拡大する主力3社の差
第5章 マツダ、富士重工、三菱自動車―二番手メーカーの生き残り策
第6章 スズキ、ダイハツ―軽自動車メーカーが進む道